ヒグマ

96/08/21


 このクマがなぜ番屋に侵入し、食料をむさぼるようになったのか?
確かなところはわかりませんが、
 捨てられたゴミ(特に缶ジュース)の味を覚え、
さらに番屋内の大量の缶ジュースに気付き、
人のいない時を見計らって侵入することを体得し、
以来、番屋を執拗にねらうクマになったのではないか
と考えられています。

 羅臼町では番屋にやってくるクマの対策として
クマスプレーの配備や、電牧(電気の流れる牧柵)の設置を行い、
見掛けたクマを即座に殺すのではなく、
クマを人間の生活圏から遠避けようとしています。
 しかし、今回のケースのように執拗にねらってくる場合に
限っては捕獲するような方法を取らざるを得ません。

 知床のようにまだまだ自然の懐が深く、
クマが人の生活圏に頼らなくても生活していける
環境があるにもかかわらず、
クマがあえて危険を冒して番屋に侵入するのは
やはり缶ジュースなどクマの嗜好にあった強い誘惑が
あるからでしょう。

 缶ジュースや人間の食べ物をクマが最初に覚えるのは
捨てられたゴミからです。
 ゴミを捨てることは、このクマのように
人の食べ物に興味を覚え、人の生活圏に興味を覚え、
それゆえ人との遭遇の機会が増え、殺されていく
悲劇につながるのではないでしょうか?。

275kgの体重は知床で体重を記録されたクマの中では
もっとも大きく、知床の主のようなクマであった
と言えるかもしれません。


このような立派なクマを殺さなければならなかった
事をこの機会に考えてみてください。
捕獲されたクマ [ Photo by m.t ]

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